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クローズ外構とは?失敗しないための外構作り
2022.12.03
クローズ外構は、境界線を比較的高い塀や生垣、門などで囲み、外部からの視線をシャットアウトする外構プランです。
都市部の住宅や邸宅などに多いスタイルで、重厚な印象を与えます。
外部からの視線が気にならないため、庭でバーベキューをする方や、じっくりガーデニングを楽しみたいという方にも人気のあるスタイルです。
クローズ外構は、日本の住宅でよく見られるデザインですが、どのようなメリット・デメリットがあるかを見ていきましょう。
クローズ外構とは?
クローズ外構とは、近隣の視線が気になる場合や、通行人の視線を避けたいという場合に、門、フェンス、ブロック塀、生垣などで住宅の敷地を囲い、住宅と道路の境界線が明確に分ける外構のことです。
ブロック塀などで完全に視線をさえぎるものから、光や風を若干通すフェンスで周囲を囲む場合もあります。
塀やフェンス、門扉、ガレージなど様々なエクステリア用品を駆使して、外構デザインそのものを楽しめるのも、クローズド外構の醍醐味と言えます。
ただし、防犯性についてはフェンス内に侵入されてしまうと、外部からの視線が妨げられてしまうため、窓の破壊や鍵の解除といった時間のかかる手口で狙われやすいという点はデメリットとなります。
このようなデメリットについては、敷地内にセンサーライトや防犯カメラを設置したり、音の出る砂利を窓の外に敷いたりといった方法で対策できますし、不安ならセキュリティ会社と契約もおすすめです。
また、クローズ外構は敷地周囲を全てフェンス等で覆う構造となるため、設置しなければならないエクステリア設備の数が多くなり、施工費用がオープン外構に比べて割高になります。
クローズ外構は、プライバシーの維持と外部からのトラブルには高いメリットが得られますので、エクステリアの組み合わせなどでデメリットを抑え、より快適で安全な庭をデザインすると良いでしょう。
クローズ外構のメリット
オープン外構に比べると閉鎖的、排他的と思われがちなクローズ外構ですが、住む人にとっては多くのメリットがあります。
具体的に見ていきましょう。
プライバシーが守られる
クローズ外構は住宅がフェンスやブロック塀に囲まれていることで、外からの視線が遮断されます。
外部の視線が届かないため、プライバシーが守られます。
他人の視線を気にせずに庭で過ごせるため、バーベキューやガーデンパーティも満喫できます。
洗濯物を庭で天日干しすることも可能です。
日中、リビングのレースカーテンを閉めて過ごす必要もなく、のびのびと暮らすことができるのも魅力です。
ガーデニングなどを行う場合でも、人目を気にせずに、プライバシーを守りやすいというメリットがあります。
安全性の向上
門扉や塀で囲まれているため、子供やペットが道路へ飛び出すリスクはオープン外構よりも低くなります。
また、セールスなどが敷地内に立ち入る事も阻止できます。
但し、不審者は塀ぐらいは楽々と突破するので、必ずしも侵入をシャットアウトできるものではない事は覚えておきましょう。
ただし、塀が死角になり不審者が侵入しやすくなる可能性もあるので、鍵付きの門扉にする、塀の高さを高くするといった安全性を高める工夫が必要です。
子供やペットが遊ぶことができるような庭を作る場合は、このような安全性も考慮しておくといいでしょう。
デザインを楽しめる
エクステリア用品には様々なデザイン・素材・グレードの商品が揃っており、住む人のセンスや個性を表現できる楽しさがあります。
重厚な塀や門構えは、その家に住んでいる人のステータスの高さを感じさせます。
クローズ外構のデメリット
メリットが多いクローズ外構ですが、いくつかのデメリットもあります。
主なポイントを挙げてみましょう。
コストがかさむ
クローズ外構はオープン外構と比較すると、フェンスやブロック塀など設置するものが多いので、その分だけコストがかかります。
敷地の外周は意外と長いため、想像以上の資材が必要となります。
しかも、視線をさえぎるにはある程度の高さで切れ目なく囲う必要があるため、コストがかさみがちです。
また、生垣を採用した場合は、定期手に剪定をするなどの維持・メンテナンスの費用も発生します。
耐用年数に応じた交換も必要になるため、10年、20年というスパンでコストを計算しておくことも大切です。
不審者が侵入する死角ができる
クローズ外構は住宅が壁やフェンスで囲まれているため、不審者が一度中に侵入した場合は隠れる場所が多く、不審者のターゲットになりやすいと言われます。
センサー付のライトや防犯ベルを付けて、侵入者があったときに分かるようにするなどの工夫が必要になります。
近隣への配慮が必要
塀や生垣を高くすることは、交流を拒絶しているとも取られかねないので、注意が必要です。
特に近隣住居の窓の前などをあからさまに塞いでしまうのはトラブルの元になりかねません。
樹木でさり気なく目隠しするなどの配慮も大切です。
圧迫感がある
敷地が狭い場合、ブロックなどで囲ってしまうと外から見たときに、どうしても閉鎖的な印象になり、圧迫感が出てしまう場合があります。
プライバシー確保も重要ですが、閉鎖的になりすぎないよう、隙間のあるフェンスを取り入れるなどの工夫をすると良いでしょう。
通行人の視線の高さだけを目隠しできるデザインにするのも一つの方法です。
クローズ外構がおすすめな人
どんな外構にも、必ず長所と短所があります。
どの外構スタイルを選ぶかは、ご家族の趣味やライフスタイル、価値観によって決まります。
次のような方は、クローズ外構がおすすめです。
プライバシーを大切にしたい方
外部からの視線を気にせず、家の中でもお庭でも、のびのびと自由に暮らしたいという方にはクローズ外構がおすすめです。
ガーデニングやスポーツのトレーニング、趣味に集中したいという方などにはぴったりです。
隣家との境界をはっきりしたい方
ボールが隣家に飛び込んだ、落ち葉が隣家の敷地に入ったなど、隣家との間ではちょっとしたトラブルが起こりがちです。
そのような問題を防止するために、境界線をしっかり区切り隣家に迷惑を掛けない外構にするのも一つの方法です。
デザインを楽しみたい方
エクステリアデザインは非常に奥が深い世界のため、趣味として様々な外構を楽しむことができます。
クローズ外構は、やはり防犯やプライバシーが求められる地域に多いスタイルです。
しかしそれは、排他的な外構というよりも家族の自由なライフスタイルを守る外構とも言えます。
また、設計に当たっては近隣との交流を拒絶していると映らないような配慮を盛り込む事も、重要なポイントと言えます。
後悔や失敗のないクローズ外構プランニングの考え方
クローズ外構で後悔しないためにも、まずは設計段階からエクステリアの配置について十分考慮しておきましょう。
新築住宅の場合、建物に重点がおかれることが多く、外構部分は後回しになりがちです。
注文住宅でデザイナーが設計を行っている場合は、外構を含めたデザインが施されていることも多いのですが、建売の場合、外構部分は別扱いとなっている場合もあり、これが後悔の原因となってしまうことがあります。
特に将来的な拡張性には注意が必要で、駐車場や駐輪場を追加したり、家庭菜園やガーデニングを楽しもうとしても、機能を拡張するスペースがなかった、拡張費用が高額になるといった問題が起こるかもしれません。
また、水道栓やコンセントなどの設備についても、あとからリフォームを行って追加することは可能ですが、最初から必要な量を設置しておいた方が使い勝手は良くなります。
その他にも、排水性やメンテナンス性についても設計段階からしっかり考慮しておきましょう。
建材にタイルを用いると、目地の汚れが目立ってきますし、木材の場合はハードウッドのような特に耐久性が高い素材を用いないとすぐに色あせや腐食が起きてしまうため、塗装などのこまめなメンテナンスが欠かせません。
床下などに水がたまってしまうと基礎部分の腐食、白蟻被害にも繋がりかねません。
排水性は大雨の際やガーデニングの際に重要となるポイントで、庭や玄関先が水浸しになると日常生活のパフォーマンスが低下します。
また、近隣住宅とのデザインバランスについても十分に配慮が必要です。
住宅や外構は自分の好みのデザインにしても良いのですが、あまりに近隣住宅に比べて印象の強いデザインにしてしまうと、地域の景観が崩れてしまい、近隣とのトラブルに発展してしまうかもしれません。
特徴のあるデザインの住宅を新築したところ、町内会からデザインの変更を求められ、裁判沙汰となってしまったという事例もあります。
クローズ外構に限らず、外構部分の工事は多額の資金が必要となるため、不満があってもあとからリフォームで修正するのが難しいものです。
完成後に後悔しないよう、クローズ外構を住宅に設置する場合には、エクステリアデザインに強い施工会社に相談し、利便性やメンテナンス性、近隣との調和などに考慮した設計を行ってもらいましょう。
まとめ
クローズ外構は、やはり防犯やプライバシーが求められる地域に多いスタイルです。
しかしそれは、排他的な外構というよりも家族の自由なライフスタイルを守る外構とも言えます。
また、設計に当たっては近隣との交流を拒絶していると映らないような配慮を盛り込む事も、重要なポイントと言えます。
今回ご紹介したメリット・デメリットを参考に、オープン外構とも比較して、理想のエクステリアを実現させましょう。
外構リフォームをお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。