-
ブログ
Blog
庭の目隠しフェンスリフォームの費用相場・選び方のポイント
2022.12.04
目隠しフェンスは、ご自宅の庭をプライベートな空間に変えたり、隣接する家や道路から家族のプライバシーを守ってくれたりと、住宅には欠かせない存在です。
フェンスの設置は、フェンスの素材がアルミか木製かによって、価格や基礎工事の方法など施工費用も異なります。
今回は、フェンスの素材別の商品価格や工事費用の相場、ならびに、塗装やブロック塀との組み合わせリフォームについてもご紹介します。
フェンスの役割
フェンスの役割は大きく分けて次の4つです。
・敷地の境界線を明確にする
・防犯対策
・プライバシーの確保
・外観(デザイン性)
これらの目的から、設置したい理由を明確にすることで、住みやすい空間をつくることができます。
フェンスの種類と設置費用
フェンス単体の価格は、1枚(幅1m前後)で5千~10万円程度と製品によってかなり差があります。
スチール製のフェンスなら比較的安く入手できます。
ウッドデッキに使うアルミメッシュのフェンスは、スチール製に次いで安価です。
ウッド調のデザインの目隠しフェンスだと、本体価格だけでアルミメッシュの4倍以上になることもあります。
施工費については、業者や設置スペースの広さなどにもよるのでいくらだと一概には言えません。
ブロック塀の上にフェンスを設置する場合は、コア抜き工事(ブロックの鉄筋を避けながら、フェンスの柱を入れるために穴をくり抜く作業)が必要となるため、5~10万円が追加で発生します。
フェンス選びのポイント
フェンス選びで失敗しないためには、設置場所に適した商品を選ぶことが重要になります。
まずはフェンスを設置する目的を整理しておくことが大切です。
高さ
プライバシー保護のため目隠しフェンスにする場合は、一般的な高さは180~200cmと言われています。
防犯対策を重視するのであれば、侵入者が完全に隠れてしまわないよう、150cm以下が目安です。
いずれにしても、敷地と道路に高低差があるとイメージと異なるケースが生じるため、道路側からの高さを基準にしましょう。
素材・デザイン
素材やデザインには様々なものがあります。
また、デザインは好みで決めても良いのですが周囲の建物との調和も考慮しましょう。
フェンスを設置する際の注意点
フェンスを設置する際は以下のことに気をつけましょう。
圧迫感
目隠しを重視するあまり、フェンスに使われる板の間隔が狭すぎたりフェンス自体を高くしすぎたりすると、圧迫感が出てしまいます。
外からの視線が気にならなくても、毎日生活する上で圧迫感を感じるようでは、住みやすい空間とは言えません。
目隠しの効果も得ながら、開放感も意識しましょう。
採光・風通し
リビング側は特に採光性や風通しにも配慮が必要です。
視線を遮るあまり、リビングに光が届かなかったり、風通しが悪くなってしまっては残念です。
光を遮らず、風投資も確保できる素材やデザインがおすすめです。
さらに、自分の家だけではなく隣家が暗くなってしまうリスクもあるため、しっかりと注意しましょう。
フェンスの主な素材・種類
目隠しフェンスを選ぶ際には、デザインだけではなく素材の特性も理解した上で、ご自宅に合った種類を選択しましょう。
種類によって費用も大きく変わります。
さらに、塗装リフォームの方法も異なりますので、それぞれの素材に適したリフォーム方法を選びましょう。
ここでは、目隠しフェンスの素材と種類についてご紹介します。
アルミ・スチール製フェンス
住宅用のアルミ系フェンスは、耐久性に優れ、シンプルからモダンまでデザインのバリエーションも豊富に揃っており、価格も手ごろなため、外構リフォームでは定番の素材です。
デザインは横向きライン、縦向きライン、格子タイプ、ルーバータイプなど様々です。
アルミ系フェンスは、新たに設置する場合も交換リフォームを行う場合も、必ず支柱を埋め込む基礎工事を行わなくてはなりません。
既存の基礎が残っていても、内部の鉄筋に腐食が生じていたり、モルタルの耐久性が低下している恐れがあり、この状態の基礎を使って新たにフェンスを設置すると、強風や地震でフェンスが倒壊する恐れがあります。
アルミ系フェンスを設置するためには、モルタルの固定に最低でも1週間は要するため、既存の基礎・フェンス撤去作業や、フェンスの組み立てや設置を含めると、約2週間程度の工事期間になります。
和風・竹垣デザインフェンス
和風の家であれば、板垣や竹垣タイプを検討してみても良いでしょう。
自然素材や樹脂製の製品があるので、耐久性や値段を考えてライフスタイルに合ったものを選択しましょう。
天然竹やアルミニウム形材、樹脂材などがあり、外観だけでなく内側から見ても楽しめます。
木製フェンス
ナチュラル風やカントリー調にしたい場合には、木製フェンスがおすすめです。
木の素材感は、庭のガーデニングや、レンガやタイルなどの天然素材との相性も良いため、外構に接地しても、エクステリアや家の美観を損ねません。
素材は木製のほかに、人工木材があるため、メンテナンスの頻度や値段を踏まえてリフォーム会社と相談しながら選びましょう。
鋳物フェンス
曲線などのデザイン加工が可能であり、石やれんがなどの自然素材の風合いとマッチします。
全体的ではなく、組み込みフェンスとしての利用例も多くありますので、部分的なデザインとして取り入れることもおすすめです。
ブロック塀とフェンスを組み合わせた場合の費用
外柵の種類には、フェンスの他にブロック塀もあります。
途中までブロック塀にし、途中からフェンスにするケースや、ブロック塀の上にフェンスを設置するケースのリフォーム費用を見てみましょう。
ブロック塀単独の場合
標準タイプブロック:約1万円/平方メートルあたり
化粧ブロック:約1万5千円/平方メートルあたり
ブロック塀とフェンスを組み合わせる場合
例)アルミ系フェンスを3メートル、ブロック塀を3メートル施工する場合
フェンス施工費用:約5万円
ブロック塀施工費用:約8万円
合計:約13万円
ブロック塀の上にフェンスを設置する場合
例)合計6メートルの3段ブロック塀の上に、アルミ系フェンスを設置
ブロック塀施工費用:約10万円
フェンス設置費用:約6万円
合計:約16万円
ブロック塀の上にフェンスを設置する際の注意点としては、柵全体の高さが2メートル前後になると、風や重力の影響を受けやすくなり、基礎の強度不足を招くことがあります。
例えば、強風の日や、もたれかかったときや物を置いたときなどに、フェンスを支えるブロック部分にも圧力が掛かり、ブロックごと倒壊して周囲の人や物が巻き込まれてしまう恐れがあります。
また、震度が大きい地震が発生したとき、真っ先に倒壊するのは、強度不足のブロック塀と言われます。
そのため、ブロック塀の上にフェンスを設置する場合は、
「風圧に耐える高さ」「基礎の強度」「ブロック塀とフェンスの固定」の3点を必ず確認したうえで作業を進める必要があります。
フェンスをブロック塀に接地するケースに限らず、外柵リフォームでは、リフォーム会社からの見積もりに、これらの基礎工事が含まれていることを必ず確認しておきましょう。
フェンスの設置費用を安くするコツ
目隠しフェンスの設置費用を安くするコツとして3つの方法をご紹介します。
費用を抑えたい場合は検討してみてください。
DIYする
支柱を地中深く埋め込む必要がないフェンスであれば、DIYすることも可能です。
フェンスの購入から設置工事まですべて自分で行えば、業者に依頼する半額程度で目隠しフェンスを取り付けられるでしょう。
ただし、DIYで設置する場合は多大な労力と工事期間、そして失敗したときの責任をすべて負担しなくてはいけません。
特に失敗したときの金銭的負担は大きく、不良品のフェンスを取り外して作り直すくらいなら最初から業者に依頼していたほうが安かったなんてことになりかねません。
DIYは高いリスクがあることを覚悟したうえで工事を行いましょう。
ただし、セメントで土台を作ったり、ブロック塀を積み増しする作業が必要な場合は、専門の職人に正確に施工してもらった方が安心・安全であるといえます。
フェンスだけ購入して工事は業者に任せる
フェンスの購入は自分でして、工事は業者に任せるケースです。
工事で失敗するリスクを軽減できるため、安いフェンスを購入できるのであればおすすめの方法です。
ただし、フェンスの購入は工事とセットで依頼しなければ対応してくれない業者もあります。
対応してくれる業者でも、施工後のアフターケアはしてくれない恐れがあるため、リスクは意外とあるということを覚えておきましょう。
フェンスのグレードを下げる
設置する目隠しフェンスのグレードを下げることで、工事費用が安くなります。
グレードが低ければ低いほど、フェンスの本体価格は安くなります。
目隠しフェンスの本体価格を下げることで、設置費用を安く抑えられます。
グレードの低い目隠しフェンスは、簡易的であったり、耐久性があまり高くなかったりするため、その分デメリットもあることを理解し、予算と求める機能性をすり合わせながら設置するタイプを選びましょう。
まとめ
目隠しフェンスは、ご自宅の庭をプライベートな空間に変えたり、隣接する家や道路から家族のプライバシーを守ってくれたりする重要な役割を持っています。
フェンスの価格や設置費用は、フェンスの素材によって大きく変わるので、目的に合わせて選ぶことが大切です。
フェンスの設置をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。