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フェンスの種類と特徴、構造を解説
2022.12.08
フェンスは、外の視線から守る役割をしています。
しかし、フェンスと一言に言ってもさまざまな種類があり、どれを選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
実際、フェンスはお庭の見た目をおしゃれにする、防犯対策などさまざまな用途で使用できます。
今回は、目隠しフェンスの種類や特徴、高さの目安を解説します。
この記事を読んで、ご自宅に合うフェンス選びに役立ててみてください。
フェンスの素材・特徴
まずは、目隠しフェンスにはどのような素材や特徴があるのか把握しておきましょう。
あらかじめ素材や特徴を把握しておくことで、フェンスを設置する目的に合わせて選びやすくなります。
目隠しフェンスの主な素材は、次のような種類があります。
・アルミ
・人工木
・スチール
・樹脂
それぞれの特徴について具体的にみていきましょう。
アルミフェンス
アルミフェンスは、シンプルで最も一般的なフェンスです。
横ライン、縦ライン、網目などのデザインや、木目調色など色展開も豊富です。
門扉やカーゲートと同じデザインにすることができ、統一感を持たせることができます。
アルミフェンスは、強度があるものが多いのが特徴です。
台風や強風などの自然災害が多い地域で、よく選ばれている素材でもあります。
メリット
・加工しやすい
・他の素材よりも軽量
・耐久性に優れている
・カラーバリエーションが豊富
デメリット
・ありきたりなデザインになりがち
人工木フェンス
人工木とは、木に似せて作られた部材のことです。
本物の木材とは異なるものの、木のぬくもりや温かみを感じさせてくれます。
人工木フェンスは防犯・安全性を考慮しつつ、メンテナンスを頻繁にせずともお家の外観を美しく保ちたい場合に適しています。
同じ素材でできた人工木デッキや植栽との相性も抜群です。
メリット
・耐久性ある
・水に強く掃除がしやすい
・メンテナンスが比較的楽
・木のぬくもり(ナチュラルさ)を感じられる
・天然木よりも腐食しにくい
デメリット
・熱がこもりやすい
・時が経つと変色しやすい
スチールフェンス
スチールのフェンスは、メッシュタイプ(網目状)が多く見られます。
アルミのフェンスに比べて、耐久性がある点が特徴です。
網目状になっていることで、衝撃を吸収してくれるので、間違って子どもがボールをフェンスに蹴り当てたとしてもダメージが少なく済みます。
もしも強すぎる衝撃で凹んでしまった場合でも、凹んだ部分のみを付け替えるだけで済みます。
また、スチールフェンスのメッシュタイプであれば、陽の光を遮ることがありません。
防犯対策をしつつ、家の中からの視界を良くしたいのであればスチールのフェンスが良いでしょう。
ただし、目隠し効果は得られませんので、対策として、フェンスにつる性の植物をはわせたり、ハンギングバスケットをかけたりして、緑を活用する方法がおすすめです。
メリット
・衝撃に強い
・サビにくい
・耐久性が高い
・通気性がある
・開放感がある
・比較的リ−ズナブル
デメリット
・見通しが良すぎるためお庭が丸見えになる
樹脂フェンス
樹脂のフェンスは、木のぬくもりを感じつつもメンテナンスがしやすいのが特徴です。
人工木と樹脂の違いは樹脂表面の見た目です。
材質は実は同じであるものの、人工木の表面はザラザラにしてあるため、本物の木の感触を演出できます。
一方樹脂は、プラスチックのように表面がツルツルしています。
より自然に近い見た目が良ければ人工木が適しているといえるでしょう。
メリット
・雨風に強い
・腐食しにくい
・変色しにくい
・メンテナンスしやすい
・和風・和モダンなお庭との相性が良い
デメリット
・キズつきやすい
・コストが高くなりがち
フェンスの種類
続いて、フェンスの種類と特徴について解説していきます。
フェンスには以下の種類があります。
・横目隠し(横格子)
・縦目隠し(縦格子)
・ルーバー
・ラティス
・角柱(列柱)
それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。
横目隠し (横格子)
横目隠しは、フェンスの板が横に貼られたタイプを指します。
玄関を開けたときや道路から見たとき、庭にいるとき、リビングにいるときなどさまざまなシチュエーションでプライバシーを守りやすいといった点が特徴です。
また、できるかぎり隙間がないようパネルが組み合わされてあるため、視線をシャットアウトしてくれます。
高さや幅なども自由に調整できるため、お家の外観に合わせやすいといった点も魅力です。
一方で圧迫感を抱かせやすい点には注意が必要です。
隙間なく板が張られているため、陽の光や風が通りにくいといえます。
そのため、隣の家との境界線などのもともと光が届きにくい箇所に設置すると効果的でしょう。
縦目隠し(縦格子)
縦目隠しタイプは横目隠しに対して、すっきりとした印象を与えます。
横目隠しよりも光や風を取り入れやすいものの、目隠し度合いは横目隠しとそれほど変わりません。
メリットは横目隠しよりも防犯性が高いという点です。
縦にパネルが組み合わせられているため、よじ登りにくいことから人の侵入を防げます。
また、小さな子どもがフェンスをよじ登って誤って転落してしまうといったケースも防げます。
ルーバー
ルーバータイプは、分かりやすくいうと「細長い板を隙間を空けながら並べた状態」のフェンスになります。
お庭の通風性や採光性を重視したい場合は、ルーバータイプのフェンスが良いでしょう。
ルーバータイプにはおもに縦状のものと横状のものに分かれています。
縦状なら和風のお家、横状なら洋風のお家に適しています。
また、デザインとして、木目調やシンプルなものなど多くのバリエーションがあるため、ご自宅に合わせて選びやすいのも魅力です。
ラティス
ラティスとは、格子状に作られた木製の目隠しフェンスのことです。
隙間が多いため、おしゃれな雰囲気が演出しやすくなります。
他の種類と比べて、目隠しの効果が低い点は把握しておきましょう。
また、目隠しの役割だけでなく、日除けや風避け、ガーデニングなどの用途でも活用できます。
ラティスタイプのフェンスは圧迫感が少なく、かつ、通風性と採光性があるため、ガーデニングとの相性も良くなります。
おしゃれさを保ちつつ、目隠し効果も高めたい場合は、フェンスにつる性の植物をはわせるといった方法もあります。
角柱(列柱)
角柱(列柱ともよばれます)は、柱を何本か並べることを指します。
擬木の角柱やアルミの角柱、枕木などの天然木の角柱を材料として作られます。
フェンスを設置するよりもおしゃれな演出が可能です。
植物と組み合わせれば、外観上のアクセントにもなります。
角柱を設置することで、より魅力的なお家を演出できるでしょう。
一方で、目隠しの効果は他の種類よりも低めです。
そのため、角柱の高さや隙間を検討する必要があります。
また、目隠し機能を優先する場合は、植物やその他の構造物を組み合わせて使用することが前提となります。
フェンスの構造
続いて、フェンスの構造についても頭に入れておきましょう。
本体
本体と呼ばれるフェンス自体は柱や部品がないと実際に施工することはできません。
目隠し効果がデザインによって決まるので本体選びがフェンス選びと言えるでしょう。
柱
柱には種類があり、自由柱や自在柱、フリーポール支柱など様々な呼び名がありますが、どれもフェンス本体の途中で支えることができるものです。
柱を頼むとその柱に必要な取付の部品がセットになって納品されるものと、それぞれ選んで注文することがありますので注意をしましょう。
エンドキャップ(小口キャップ)
エンドキャップはフェンス本体の端の上下に取り付けることが一般的な端のキャップ、カバーのことをいいます。
連続して繋がっている場合は必要ありませんが両端部に必要になりますので、フェンスが途中で途切れる場合には注文が必要です。
4個1組になっていることが一般的です。
端部カバー
端部カバーは、フェンスの端部分の切り口をカバーする部材です。
端部カバーが必要になるシーンはフェンス本体をカットする場面です。
カットした時に絶対に必要になる場合と、本体自体をカットして二枚に分けて使う時に必要になる場合など商品によって異なります。
コーナー材
コーナー材は、目隠しコーナー、コーナー継手、コーナー羽根格子などとも呼ばれます。
フェンスの曲がる部分に必要になる部品です。
羽根格子、丸格子などと書いてあるものを選んでおかないと目隠しコーナーとして使用する場合は隙間が大きく空いてしまうこともあるので注意が必要です。
間仕切りタイプと自由タイプの違い
フェンスには間仕切りタイプと自由柱(フリーポール)タイプがあります。
2つの違いは、柱の位置が異なる点です。
間仕切りタイプはフェンスとフェンスの間に柱がありますが、自由柱タイプは、フェンスの裏側に柱が立ちます。
隣家との境界フェンスを費用を折板して設置する場合は、裏表のない間仕切りタイプがおすすめです。
自由柱タイプは、柱の設置位置は比較的自由が利くのでDIY用のフェンスとして利用されることが多くあります。
また、道路との境界に設置する場合は、ほとんどのお客様が自由柱タイプが採用されています。
フェンスの高さの目安
目隠しフェンスの高さを決める基準は、目的によって変わります。
目安となる基準は次のとおりになります。
・防犯
・目隠し
・道路・隣の家との高低差
防犯
防犯性を高めるために目隠しフェンスを設置する場合は、以下のポイントを押さえましょう。
・1.5m〜1.8mの高さにし、ある程度見通しが良いフェンスにする
・フェンス上部に忍び返しなどを後付けする
・フェンスの形を縦状か網目の細かいタイプにする
簡単に乗り越えられない高さにすることが大切です。
圧迫感を抑えつつも、防犯性を高めたいのであれば、1.5m~1.8mの高さが適しています。
また、防犯性を高めたいのであれば、死角のない・見通しの良いフェンスを設置しましょう。
ただし、高すぎて内部が見えにくいフェンスでは、逆に死角から侵入しやすくなります。
そのため、目隠しフェンスはあえて見通しの良いタイプを選ぶことで防犯性を高めることが大切です。
目隠し
目隠し効果を高くし、プライバシー確保をしたいという場合は、地面からフェンスの高さを1.8m〜2.0m以内に収めましょう。
基準としては、人が立っているときの目線です。
フェンスの高さが1.8mあれば、多くの通行人の視線を遮ることができます。
逆に、2m以上高さがあると風圧の影響を受けやすくなるので注意しましょう。
日陰もできやすく、かつ圧迫感を抱かせてしまう可能性もあります。
その場合は、フェンスを設置する場所を検討しましょう。
ポイントは外から見る人の目線の高さと見られる側が隠したいと思う高さを考慮すると、失敗しにくくなります。
道路・隣家との高低差
道路や隣家との高低差を意識した場合のフェンスの高さは、道路や隣家との高低差によって変わります。
自宅の方が土地が低い場合、目線をさえぎるにはある程度高めの目隠しフェンスが必要だといえます。
たとえば、自宅より周りの地盤が0.5m高い場合、一般的な目安もふまえたうえで目隠しするためには、2m以上のフェンスを設置する必要があるといえるでしょう。
高さのあるフェンスは費用的にも高くなる傾向があるため、現実的ではありません。
そのため、高低差がある場合には、背丈の高い樹木を植えるなどの方法も検討しましょう。
また、高低差はないが自宅の土地の方が高い場合、道路や隣家の視線を遮る目隠しフェンスは一般的な高さで構いません。
道路や隣家の敷地が自宅よりも土地の高さが0.5m低い場合は、80cm〜100cmの高さのフェンスを設置すれば、十分目隠しが可能です。
実際に目隠しフェンスを設置する場合には、自宅の土地の高さを事前に図っておくと設置の際にスムーズになります。
まとめ
フェンスの素材や種類、高さの目安について解説してきました。
さまざまなタイプやデザインがあるため、最初から目的を決めておくことが大切です。
フェンスの設置をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。