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外構工事はどこに頼む?業者選びのポイントと注意点
2022.12.22
外構工事を行おうと考えた時に、最初にすることは外構工事の業者選びとなります。
そんな中自分で業者を探すにしてもどう探せばいいか分からないし、時間も気力も余裕がないという方も多いと思います。
大きな資産である家の「顔」ともいえる外構工事において、業者選びは非常に重要です。
この記事では、信頼できる優良業者を選ぶポイントと注意点について解説します。
これから外構・エクステリア業者を探したいという方はぜひチェックしてみて下さい。
外構工事業者とは?
外構業者とは、敷地内にある建物以外のすべてを工事する業者のことです。
外構工事の範囲は広く、建物以外の敷地内部すべてを網羅します。
ここには庭工事も含まれ、造園も外構工事を構成するひとつです。
外構工事は商品を買って終わりというような単純なものではなく、組み立てや設置工事が必要になります。
同じ商品を扱うにしても、業者によって提案内容のセンスや施工スキルには差がありますし、得意な分野も異なります。
いろんな業種から移ってきた職人が多く、「左官屋・タイル屋・水道屋・設備屋・植木屋・造園屋」など前職はさまざまです。
依頼する外構業者の前職がわかれば、どんな工事が得意かわかります。
また、「工事内容は問題ないけど担当者と相性が悪く、気軽に相談ができなかった」なんてケースもよくあるので、「担当者との相性」も気持ちよく工事を進めるうえで非常に大切な要素になります。
せっかくお金をかけて工事をしたのに、「工事が雑で仕上がりが微妙」「業者とそりが合わずにモヤモヤ」なんてことにならないよう、業者選びにはしっかり力を入れましょう。
どんな工事ができるの?
外構とは、門扉・門柱・フェンス・アプローチ・カーポート・植栽など、家の外側(敷地内)を構成する構造物を指します。
外構工事の例を挙げると以下の工事ができます。
庭
芝生
門柱
砂利
駐車場
テラス
手すり
囲い・塀
スロープ
フェンス
カーポート
カーゲート
サンルーム
ウッドデッキ
玄関アプローチ
土間コンクリート
庭木・シンボルツリー
エクステリアと混同しがちですが、エクステリアは家の外(敷地内)の空間全体のことを指します。
「複数の外構によってエクステリアが構成されている」というイメージで、外構+庭=エクステリアと説明されることもあります。
外構・エクステリア業者は、基本的には上記の範囲であれば全ての工事をしてくれます。
範囲が広く、多様な工事を含んでいるため、業者によって得意な工事が異なります。
外構工事の費用相場はどのくらい?
外構工事の施工金額は158万が平均費用と言われています。
工事費を価格帯で分けたところ、以下になりました。
9%:49万円以下
21%:50万~99万円
41%:100万~199万円
20%:200万~299万円
9%:300万円以上
100万〜199万円が全体の41%を占めています。
あなたの敷地面積が標準的な場合、150万円ぐらいの予算を考えておけばいいでしょう。
外構リフォームの場合は、50万円以下が多いです。
外構工事はどこに頼む?
外構工事は主に、お家を建てたハウスメーカーさんや工務店さんの下請けの外構業者が請け負います。
もしくは、エンドユーザー様向けの外構や庭の専門業者に依頼をすることがほとんどです。
どちらかというと、皆さんが頭に浮かぶのは前者の下請けの外構業者ではないでしょうか。
住宅メーカーの下請けは必要最低限のプランが多い
一般的に新築時に外構工事まで行うことが多く、その流れで住宅メーカー・工務店に一緒に外構工事をお願いするというケースが多いです。
住宅と外構の窓口を一本化でき、特に大手だと、顧客満足活動に力をいれているのでそれなりのアフターサービスは期待できる場合が多いです。
しかし、住宅の営業マンは外構についてはできるだけ安い費用でお客様へ提案したがるのはなぜでしょうか?
それは、外構のグレードが高くて住宅が受注できないのでは、困るからです。
また多くの場合、住宅メーカー社内に外構専門の方はおらず下請けの業者にプランと見積は丸投げとなります。
業者から上がってきたプランを簡単に説明して終わりということも少なくありません。
しかし外構だって住宅と同じく専門的な知識・センスが求められます。
草花から樹木を含めた造園知識。また、お家と合った外構デザインを分かっている専門家にお願いすることでお家と調和のとれた素敵な外構となります。
世の中には探せばかなりの外構業者が存在します。
ですが残念なことに、今現在この業界に誰もが知っているような大企業・すなわち住宅メーカーのような企業は存在しません。
下請けの業者をはじめ、職人さんの自営業者、直接お客様とネットを介してやり取りする業者さんなど、外構業者の中でも様々な営業形態があります。
そんな中、プラン提案力・施工力・アフターサービス力を備えた信頼できる業者を探さなければいけません。
次からは外構工事が依頼できる業者選びのポイントを紹介します。
ハウスメーカー
注文住宅といえばハウスメーカーで、有名どころは「積水ハウス・ダイワハウス・ミサワホーム・ヘーベルハウス・一条工務店・タマホーム・パナソニックホームズ(旧パナホーム)」など多数あります。
どのハウスメーカーも建物から外構まで、一括で管理するので楽です。
ハウスメーカーのメリット
安心感・保証もある
外構業者を探す手間がない
住宅ローンを使える
安心感・保証もある
やはり安心して任せられるのが大きなメリットでしょう。
豊富な実績から大きな信頼がおけます。
営業から工事までスムーズに進むことが多く、書類や保証などもしっかりしています。
また、大手ハウスメーカーなら安定度が高く、つぶれる可能性が少ないので安心です。
小規模企業や個人営業だとつぶれてしまうと保証も使えなくなってしまうという不安が残ります。
外構業者を探す手間がない
家の建築をお任せしているハウスメーカー(工務店)にまとめて頼むので手間がかかりません。
ハウスメーカーを選ぶのにすでに疲れている方も多いと思いますので、それ以外で神経をすり減らす必要がありません。
また、家の工事の事情が分かっているので話を進めやすのもメリットの一つだと言えます。
最近では、エクステリア部門を持つハウスメーカーも増えていて、建物とマッチしたおしゃれなデザインが完成します。
住宅ローンを使える
ハウスメーカーに建物と外構工事を一緒に依頼すれば、住宅ローンを一括で組めるというメリットもあります。
外構・エクステリア費用を住宅ローンとして組むことは原則としてできませんが、家の建築を行ってもらうハウスメーカーや工務店に外構・エクステリア工事をまとめて依頼することで、家の建築費用に外構・エクステリア費用を含めることが可能です。
以下二つの条件を満たす場合に、住宅ローン控除の対象になります。
・「家の建築と同じ業者」に頼む
・外構・エクステリア工事費用が建築費用合計の1割未満
ハウスメーカーのデメリット
専門業者より費用が高い
外構工事は専門外
専門業者より費用が高い
ハウスメーカーや工務店に頼んでも、結局外構工事は下請けの専門外構業者に仕事を振っています。
その際の手数料や紹介料が上乗せされているため、どうしても費用が高くなります。
値引き交渉は担当者によりますが、思い切って相談してみてもいいでしょう。
外構工事は専門外
ハウスメーカーや工務店は、あくまでも家の専門家です。
担当者が外構・エクステリア工事についてあまり詳しくない場合が多く、外構・エクステリア工事のコツや注意点を押さえられていない場合も多いので要注意です。
しかし大手だとエクステリア部門を持っているので、お金はかかりますが満足できる外構・エクステリア工事ができるでしょう。
工務店
工務店に外構工事を依頼するメリット・デメリットを紹介します。
工務店のメリット
地元なので安心
建物の仕上がりが良い
ハウスメーカーより安い
地元なので安心
やっぱり昔から地元でやってる工務店なので安心です。
長く続いているということは評判もいいので、工事完了後もまるで親戚のようにずっと付き合っていけます。
ちょっとしたことでも、すぐに対応してくれることが多いのもうれしいです。
建物の仕上がりが良い
在来工法で建物を建てるので、仕上がりは一級品です。
ハウスメーカーもしっかりした施工をしますが、大工の腕前でいったら工務店の棟梁にはかないません。
ハウスメーカーより安い
全体的にハウスメーカーよりも安いです。
理由は、広告費やモデルハウスなどにお金がかからないからです。
工務店のほとんどは知り合いからの紹介で仕事をもらうので、余計なお金がかからずその分値段が安くなります。
工務店のデメリット
断りづらい
外構は不得意
断りづらい
年配の棟梁は頑固なので、融通が利きません。
外構工事に関しても工務店でやるものだと思っているので、あなたが自分で業者を探すといい顔はしません。
しかし若い世代は、年配者よりも柔軟になっています。
もし他で外構工事を考えているのなら、早めに相談するのがいいでしょう。
外構は不得意
建物は一級品でも、外構はあまり得意ではありません。
昔の外構は土間コンクリートと普通のブロック塀だけだったので、今時の外構は不得意かもしれません。
職人にはよりますが、最近の外構工事をやりたいのであればおすすめしません。
ホームセンター
ホームセンターは気軽に行けるというメリットはありますが、外構工事を頼むにはどうでしょうか?
メリット、デメリットをみていきましょう。
ホームセンターのメリット
どこにでもあるので頼みやすい
カーポートなど実物が見られる
ハウスメーカーより安い
どこにでもあるので頼みやすい
いまやホームセンターはどこにでもあり、プロの外構業者も使うほどです。
気軽に行けるのがメリットで、外構工事の依頼も簡単にできます。
カーポートなど実物が見られる
エクステリア商品の実物が見られるのもホームセンターならではのメリットです。
例えば「カーポート・ウッドデッキ・フェンス・物置」などのアルミ製品、また「ブロック・レンガ・平板・植木・草花・芝生」などのガーデン商品があります。
一般的にエクステリア商品は、リクシルや三協アルミなどよりも値段が安いです。
「カーポートだけが欲しい!」というのであれば、ホームセンターはとても使いやすい外構業者といえます。
ハウスメーカーより安い
上記の工務店と同じ理由で、広告費とかモデルハウスとかにお金がかからないからです。
またオリジナル商品の値段は、エクステリアメーカー品よりもずっと安くなっています。
単品購入&設置工事なら、ホームセンターがいちばん安いでしょう。
ホームセンターのデメリット
外構工事一式は不得意
エクステリア商品の単体施工は得意ですが、外構工事一式は不得意です。
その理由は、外構の専門部門がないからです。
工事を依頼しても、おしゃれなデザインや斬新なアイデアなどは出てきません。
ホームセンターがエクステリア工事に参入してきたのは、まだ最近のことで、お客さんがDIY目的で来店することを重視しているように見えます。
工事を依頼するのではなく、アイデア探しだったらすごく重宝しますが、外構工事一式を任せるには不安が出てくるかもしれません。
外構専門業者
やはり外構工事を任せるなら外構工事を専門でやっている業者に依頼するのがおすすめです。
外構専門業者のメリット
工事費用が安い
おしゃれな外構ができる
イメージ通りの仕上がりにできる
工事費用が安い
手数料などを支払う必要がなく、効率よく工事できるので、無駄がなく施工費用も安くなる傾向にあります。
おしゃれな外構ができる
最先端のおしゃれなデザインをしてくれます。
専門業者だからこそ、常に最前線で動いていて、日々いいものを作ろうと努力しているため新しいデザインを取り扱っています。
世の中の流行に合わせていかないと、お客さまに選んでもらえないのも理由になっています。
イメージ通りの仕上がりにできる
お客さまの要望をすぐに反映できるため、理想の外構が実現できます。
ハウスメーカーなどが間に入ると「施主 → 担当者 → 外構業者 → 職人」と意見を反映させるまで、数日あるいは1週間以上かかってしまいます。
しかし専門業者なら、目の前の職人に相談すれば、すぐに対応してくれるのがメリットです。
予算内であれば、最大限の努力を惜しみなく尽くしてくれるでしょう。
外構専門業者のデメリット
良い業者を探すのが難しい
得意・不得意がある
幅広く営業している会社は注意
良い業者を探すのが難しい
外構専門業者を探すだけなら簡単で、「外構業者 地名」で検索するだけです。
しかし、現在はウェブサイトをつくるのがとても簡単なので、どの業者も自前のサイトを持っています。
見た目はどこも素晴らしいのですが、どの会社を選べばいいのか難しいです。
見るべきポイントは「会社概要・従業員の写真・資格」などで、施工例だけでは判断できません。
ただし、安さだけを売りにしている業者は悪徳業者の可能性があるのでやめておきましょう。
得意・不得意がある
外構工事をする業者には、さまざまな業種の人が入っています。
たとえば、「元左官屋、元タイル屋、元造園屋、元水道屋、元設備屋」などで、元左官屋なら塗り壁や土間コンクリートが得意、元タイル屋ならタイル張りやレンガ敷きが得意といった感じです。
これらはホームページを見ただけでは分からず、元水道屋さんがブロック塀を施工したりしています。
外構業は参入しやすい分、品質の差が大きいことは事実です。
幅広く営業している会社は注意
ネット検索すると、全国(あるいは広い地域)で工事できる会社があります。
これらは協力店を全国に持っているので、そこに工事をさせて手数料をとる仕組みです。
つまり直接工事店に依頼するより、工事費用が高くなります。
元請け会社の目の届く範囲なら管理できるでしょうが、メールだけで指示しているのがほとんどでトラブルもたくさんあるようです。
外構工事業者の探し方
「外構工事を専門業者に頼もう」と決めた方に向けて、専門業者の探し方をお伝えします。
外構・エクステリア工事の専門業者の探し方は次の3つです。
・ハウスメーカー(工務店)から紹介してもらう
・自分で探す
・一括見積もりサイトを利用する
外構工事業者選びは問い合わせ・資料請求から
エクステリア工事業者を選ぶためには、まずは電話やメールで問い合わせをして、資料請求をします。
初めから1社にしぼらず、複数の工事業者に資料請求をして比較することは、業者選びのためにも重要です。
エクステリア工事業者選びが難しい理由は、テレビCMや派手な広告を出している業者が少ないためといえます。
多くのエクステリア工事業者は広告を出さなくても仕事に困らない状態にあります。
エクステリア工事業者が仕事に困らない理由は、家作りや建物リフォームの際には、予め特定のエクステリア工事業者が指定されていることが一般的であるためです。
あるいは、家を建てた住宅メーカーが特定のエクステリア工事業者を顧客に紹介することが多いためともいえます。
住宅メーカーとのつながりができれば、エクステリア工事業者は仕事に困りにくくなります。
住宅メーカーとエクステリア工事業者のつながりがある場合、住宅メーカーが手数料を受け取り、その金額はエクステリアの工事代金に上乗せされることがほとんどです。
最初から指定されていたり、住宅メーカーから紹介されたりする業者は、住宅メーカーの子会社であることが少なくありません。
顧客の立場で考えると、手数料分の金額を払うことは余分な出費です。
優良な業者に直接依頼すれば、費用相場に沿った適正価格で工事を請け負ってくれます。
複数の業者に依頼して比較する
資料請求したら、工事内容や施工事例などをじっくりと比較検討します。
その中で気に入った業者のうち数社に見積もりを依頼しましょう。
問い合わせや見積もりの際は、面倒でもできれば電話することをおすすめします。
電話の方が、業者の雰囲気や顧客対応がより伝わるためです。
問い合わせのために連絡しただけなのに、すぐに契約の話を始めるような業者は警戒しましょう。
見積もりを比較検討する際に確認すべき点は、業者に自分の希望がヒアリングされ、きちんと見積もり内容に反映されているかということです。
安いという理由だけで業者を選んでしまうと、完成した時に希望と全く異なる外構となる可能性が高まります。
業者ごとの見積もりを見るうちに、おのずと大体の相場感がつかめます。
自分の要望が組み込まれたデザイン案の中から、最も低価格の業者を選べば、納得のいく価格で希望通りのエクステリア工事が実現できるでしょう。
一括見積もりサイトのメリット・デメリット
外構工事業者を1社1社自分で探すのは時間も手間もかかるので、一括で探せたら便利ですよね。
一括見積もりサイトにはメリットもあればデメリットもあります。
詳しくみていきましょう。
一括見積もりサイトのメリット
無料で数社見積もりできる
業者の質が保たれている
日本全国対応している
無料で数社見積もりできる
一括見積もりサイトでは、多くて5社まで、一括で見積もり依頼ができます。
出された見積もりを比較検討できるので、適正な価格・値段がすぐに分かるのが最大のメリットです。
自分で業者探しすると、1社1社連絡するのがめんどくさいので、このサービスを使えば時間が節約できます。
業者の質が保たれている
外構業者が登録するには審査があります。
しかもスタッフが随時お客さまからヒアリングを行っていて、評判が悪い業者については登録削除される仕組みになっています。
質の高い業者を保っているのが魅力です。
日本全国対応している
せっかくいい業者を見つけても、お住まいの地域に対応していなくて残念・・・ということもありますよね。
しかし見積もりサイトでは、日本全国の優良業者が300社以上(多くて1500社)登録しています。
見積もり依頼は無料なので、すぐに業者を探せるのが大きな特徴です。
一括見積もりサイトのデメリット
業者選びに迷う
サイト選びに迷う
外構専門業者より高い
業者選びに迷う
一括見積もりサイトを利用すれば、3社以上の業者を紹介してくれますが、そこから選ぶのが大変です。
あとで絞るのが大変になるので、欲張らずに相見積もりは3社ぐらいにしておきましょう。
サイト選びに迷う
一括見積もりサイトは年々増えていて、ちょっと探すだけでも10以上あります。
あなたは業者選びに迷っているのに、サービスまで選ぶのはストレスがかかるでしょう。
外構専門業者より高い
業者を紹介してくれるサービスなので、手数料の分だけ外構専門業者より高くなります。
だいたい5〜10%ぐらいが相場になっています。
外構工事業者選びで確認すべきポイント
エクステリアの工事業者を選ぶ際には、複数ある候補の中から、見積もり額や見積もり内容をしっかりと見極めることが重要です。
見極める際には、業者の信頼感やデザインセンス、金額面など、さまざまなポイントを確認する必要があります。
どのような点を確認すべきか、ポイントごとに詳しく解説するため、エクステリアの工事業者選びの参考にしてください。
工事内容に適した業者を選ぶ
業者により、得意不得意の工事内容があります。
あまり経験のない工事は外注を依頼するケースもあり、品質・コスト両面での不安が生じます。
業者に直接確認したり、Webサイトで過去の施工事例などを探ってみましょう。
おおよその工事プランが固まっている場合、複数社への相談・見積もりをとり、どの業者が一番最適かを見極めることが重要になります。
担当者の営業態度や信頼できるか
外構工事業者は、知識や経験豊富な外構のプロです。
顧客の立場に立ち、顧客の満足度を高めるために、プロとして最大限の努力をすることが求められます。
顧客が素人であると知ってから、横柄な態度を取るような業者は選択肢から外した方が良いでしょう。
横柄であることはもちろんですが、不自然に丁寧な業者にも注意してください。
どのような態度でも、どこか違和感がある場合、契約しないことをおすすめします。
外構工事業者が顧客の相談に対して適切な助言をすることは、プロとして当然です。
顧客の要望を頭ごなしに否定し、業者の好みや都合を押しつけるような業者は信頼するに足りません。
顧客の外構がどのような状況かも確認せず、見積額を提示して値引き交渉をしてくるような業者にも注意が必要です。
優良業者であれば、まずは顧客から丁寧に状況や要望をヒアリングし、そこから希望に沿ったプランを提案します。
また、資料やホームページの内容がずさんな業者も信頼度は低いといえるでしょう。
施工実績
エクステリアの工事業者を選ぶ際には、名前を聞いたことがある、会社の規模が大きいなどの理由で選んでしまいがちです。
しかし、優良業者である判断には、会社の指名度や規模だけではなく、腕の良い職人を多く抱えていることが重要視されます。
工事業者選びの際には、必ず過去の施工実績を確認するようにしましょう。
その業者が信頼できる業者かどうか判断する際、実績は非常に重要な指標になります。
工事経験数の豊富さはもちろん、依頼したい工事内容の工事実績における評価もしっかりとチェックします。
実績が多ければ多いほど、様々なケースを経験しているので不測の事態にも柔軟に対応してくれやすいです。
外構業者にはデザインから施工まで自社で行う業者もいれば、デザインのみ自社で施工は下請けに回す業者など形態はさまざまです。
また、外構は造園工事や門周り、カーポート工事など多くの専門分野に分かれます。
業者によっては得意分野以外の知識が不足しているケースもあるため、注意しましょう。
得意な分野があること自体は悪いことではありませんが外構・エクステリア全般を依頼する際の業者選びにおいては、トータルで見てレベルの高い業者を選ぶ必要があります。
デザイナーの在籍状況
優良な外構工事業者には、顧客が持つ希望を形にするための、深い知識を持った担当者や腕の良い職人が在籍していることが不可欠です。
しかし、外構工事に必要な要素は技術だけではありません。
外構は使い勝手や耐久性も重要ですが、それ以上に見栄えが重視されます。
そのため、デザインセンスがあることが良い業者の条件となるでしょう。
優秀なデザイナーが在籍していることも、工事業者を選ぶ際のポイントです。
施工事例をよく見て、自分のイメージに近いデザインができる業者を選ぶことが、理想の外構を完成させる近道となります。
センスの良いデザイナーであれば、どのような外構デザインでも複数の提案ができるでしょう。
顧客の胸中で明確となっていないイメージですら上手くまとめられるデザイナーを選ぶことがおすすめです。
自分の考えるスタイルとは異なる施工事例を持つ業者でも、センスを感じられるデザイナーが在籍していれば、一度問い合わせてみても良いでしょう。
業者のデザインセンスが目的に沿ったものであるか
外構工事業者から提案されたデザイン案に、自分の求める要素が含まれていることは大前提です。
しかし、あれもこれもと欲張り過ぎると、使い勝手も悪く、外観的にも見栄えの悪いものとなってしまいます。
外構に求められることは、デザイン性の高さに加えて、実用性と安全性があることです。
見た目が美しくても使い勝手が悪く、危険を伴うようでは意味がありません。
優良な業者であれば、要望の中から過剰な点を排除し、安全面にも配慮したデザインに仕上げてくれます。
逆にいえば、たとえ顧客の希望するデザインに問題があったとしても、その点を指摘してくれる業者であれば、安心できるでしょう。
また、機能性や安全面などを満たした素晴らしいデザインであっても、予算を大幅に超えてしまうようでは、目的に沿っているとはいえません。
顧客の提示した予算を超える不必要な工事を勧めてくる業者は避けた方が良いでしょう。
工事期間がどの程度になるか
外構工事を見積る際は、工事の開始・終了時期、全工程にかかる期間を必ず確認しましょう。
さらにどのような工事をするか、各工程についての詳しい説明があるかどうかも見てください。
工事期間が長期にわたるようであれば、近隣に騒音等で迷惑をかけることもあるため、挨拶や配慮が欠かせません。
足場を組み、カーポートが使用できない場合は、その間駐車場を借りる必要もあります。
工程期間がおおよそでもわかれば、安心して状況への対処が可能です。
工事後の保証やアフターフォロー
エクステリア工事は、完成したらそれで終わりというわけではありません。
メンテナンスが必須です。
経年劣化を防ぐために行うメンテナンス等の他に、工事に不備があってメンテナンスをしなければならないケースもあるでしょう。
その場合に保証期間が設定されていなければ、たとえ業者の手抜きや不手際による不備であっても、工事代金全額を請求されることがあります。
保証がついていれば、その保証範囲内で無償、もしくは割引価格でメンテナンスをしてもらえます。
そのため、見積もりの際に保証について確認しておくことは重要です。
事前にどのような工事が保証内に該当するかについてもしっかりと確認しておきましょう。
外構のメンテナンスはその家に住み続ける限り長く続きます。
外構工事業者を選ぶ際は、安さだけでなく長くつき合える誠実な業者を選びましょう。
見積もりに金額の明細が明記されているか
その業者が信頼できる優良業者であるかどうかは、見積書を見ても判断できます。
見積書に金額の明細が明記されていれば、優良業者である可能性が高いといえるでしょう。
項目が細かいほど、工事内容に対する支払い金額が明確です。
工事一式や諸経費といった項目名でまとめてしまい、内容をきちんと説明できない業者は信用できません。
信用できない業者の見積書は、工事範囲・工事内容・必要な部品など、詳細が不明瞭です。
そのため、見積書を見ても、その工事において本当に自分の要望が反映されているのか判断ができません。
見積書がずさんな業者を選んだ場合、自分の希望が全く入っていない可能性もあります。
追加工事となれば、高額な料金を請求されることもあるため注意してください。
信頼できる業者は工事内容が異なる複数パターンの見積書を出してくれる傾向があります。
もちろん全ての見積書に明細が記載されています。
口コミや評判を見る
工事業者を選ぶ時は、できる限りその工事業者に関する口コミを調べ、精査することが重要です。
その際、良い口コミも悪い口コミも完全に鵜呑みにはせず、自分の希望する工事内容を考慮し、適合するか判断しましょう。
製造から施工までを一貫している業者なら費用を抑えられる
コスト面を考慮して外構工事業者を選ぶ場合に重視するポイントが、製造から施工までを一貫している業者であるかといった点です。
デザインや設計、エクステリア用品制作など、全ての工程を一括で依頼できる業者であると、大幅にコストを抑えられます。
全てを一括で依頼できる業者を選ぶと、中間マージンが工事費用に上乗せされることはありません。中間マージンとは、仲介手数料や紹介料のことをいいます。
最初に工事を依頼された業者が、他社を下請けとして紹介することで、顧客から手数料を受け取る仕組みです。
本来であれば、下請け業者が最初に工事を依頼された業者に手数料を支払いますが、実際には顧客が支払う工事代金に上乗せされています。
全ての工程を自社で行う業者であれば、この中間マージンが発生せず、結果としてコストを安く抑えることが可能です。
外構工事業者選びにおける注意点
ここまでは、優良工事業者選びのために確認すべきポイントを解説しました。
外構工事を成功させるためには、優良工事業者選びのポイントに加えて、悪質業者を選ばないためのポイントをおさえることも重要です。
悪質な外構工事業者を見抜く際の注意点と、もしポイントを見逃すとどのような結果となるかについて詳しく説明します。
安さだけで業者を選ばない
外構工事の費用は安くても10数万円程度かかり、100万円を超えることもあります。
そのため、少しでも安く工事を行いたいと考える人も少なくありません。
しかし、外構工事の価値は、単純に金額だけで量れるものではありません。
デザインセンスや、工事を実現させる知識・技術力、アフターサービスなども含めて比較検討する必要があります。
工事費用の安さだけに飛びつき、工事内容や保証内容を確認しないまま契約してしまうと、後悔する可能性が高まるでしょう。
安価な資材を使用されてしまうと結果的に、デザインや機能面で不満が残るだけではなく、安全面でも不安なものとなります。
工事の品質が落ちてしまい、後々追加工事や修繕工事が発生してしまう場合も多いです。
さらに、修理を行う際の保証も受けられず、高額な費用を支払わなければならない可能性もあります。
知識のない顧客に対して、丁寧な説明をすることなく安さだけを強調して契約に持ち込もうとする業者は少なからず存在します。
工事費用が安すぎる場合は注意しておきましょう。
見積もり時に現地調査のない業者は怪しい
見積もり前は、必ず業者に工事現場である自宅の庭や門周りを計測してもらいましょう。
現地調査をせず、設計図などの資料のみを参考に見積もりを出す業者は避けた方が賢明です。
現地調査では、設計図だけではわからない点を知ることができます。
隣地との距離や、日照条件、道路状況など、さまざまな要素を確認することが重要です。
もし資料と異なる点があれば、プロの視点から説明があるでしょう。
顧客に対して誠意がない業者の場合は、面倒であるなどといった理由で、現地調査を省略する傾向にあります。
たとえ足を運んでも、簡単に見るだけで終わらせようとすることがほとんどです。
誠意のない業者を選んでしまうと、現場状況と資料との相違が原因で、工事の際にトラブルが起こる可能性もあります。
また要望通りのエクステリアとならなかったり、工事後に追加費用を請求されたりといったトラブルも見られます。
誠意がない業者の場合、工事に対する保証はないことがほとんどであるため、注意しましょう。
提案図面を見極める
打合せ時の図面がお客様にとってわかりやすいものであるかも重要です。
簡単な手書き図面ですすめる業者さんもいますが、それでは完成したときに「イメージと違う」となりやすいです。
それを防ぐためにも完成時のビジュアルパース(イメージ図)で事前に確認することが大切です。
契約は図面しかない段階で行います。
なので、せめて図面上でしっかりと確認することがポイントです。
実際に使う商材のサンプルも見せてもらいましょう。
まとめ
外構工事業者を選ぶ際は、必ず複数の業者に問い合わせ、見積もりを取るようにしましょう。
保証やアフターフォローがしっかりしていることや、見積もりの際に現地調査をしっかり行っていること、見積もりに金額の詳細が記載されていることも確認してください。
可能であれば、口コミや評価が高い業者を選びましょう。
ここで紹介したポイントをもとに優良工事業者を選び、理想通りの外構工事ができることを願っています。
外構工事をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。