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門柱リフォームの費用相場、設置時の注意点を解説
2022.12.05
家の入り口となる役割を果たす門柱。
家の外観や室内に費用をかける方は多いですが、その門柱に費用をかける方は多くはありません。
ですが、門柱は家の第一印象を決めたり防犯面を左右する、意外と大切な部分です。
また、門柱のデザインや素材をどれにすればいいか悩んでいる方も多いでしょう。
今回は、門柱の役割や種類、設置するときの注意点や費用について解説します。
これから家づくりをされる方は、ぜひ参考にしてみてください。
門柱とは
門柱とは一般的に、門の両サイドにある二本の柱のことを指します。
しかし最近では、あえて門を設置しない独立した形の門柱も多く、表札やポストを設置する「機能門柱」としての利用や、アプローチのアクセントにするスタイルが増えています。
欧米では敷地を囲いすぎないオープンなエクステリアが主流であるため、日本でもこのような流れになってきているようです。
オープン過ぎると防犯面で不安が残るように思われますが、近隣からもよく見渡せることで、逆に防犯性が高まるという意見もあります。
門柱のメリット
門柱のメリットは、門柱にインターホンやポストが設置されますので玄関周りが広くなります。
また、プライバシーも守られ、不審者防止にもなります。
門柱のデメリット
門柱のデメリットは、敷地内が制限されて駐車場スペースが狭くなる可能性があります。
また、来客者が門扉の前でインターホンを押すと顔が隠れることもあります。
門柱の役割
門を支える柱としてだけでなく、門柱には様々な役割があります。
主な特徴を紹介します。
家の外観を良くする
住宅の雰囲気に合ったデザインの門柱を設置することで、アプローチや庭などを含めた家全体に統一感が生まれます。
また、居住者の社会的地位をさり気なく示す場合もあります。
住宅と門柱との色味や質感を揃えるのがポイントです。
隣家や道路との境界線をつくる
自宅の敷地を塀やフェンスなどで囲っていない場合、門柱が敷地の境界線の目印になります。
シンプルなデザインの門柱でも、プライベートな空間がどこから始まっているのかを一目でわかるようにできます。
防犯・目隠し対策
門を設置してその両脇に門柱を立て、さらに続けて敷地全体を塀やフェンスなどで囲むという、本来の門柱としての使い方をした場合、防犯性や目隠しの効果が非常に高まります。
現在はこのようなタイプのデザインは減少傾向にありますが、外観に高級感が増すといった魅力があります。
門柱の種類と費用相場
門柱の種類には、「柱だけのもの」と「機能門柱」があります。
機能門柱とは、表札、インターホン、郵便ポスト、ライト、水道、コンセント等がついたものです。
また、デザインや素材の種類では、「コンクリート」「塗り壁」「石張り」「タイル」「レンガ」「ウォール型」「ブロック」「木製」「四角柱型」「ポール型」「石材」などがあります。
ここではそれぞれの種類のメリットやデメリット、特徴について解説していきます。
木製
天然木やウッド調の人工木、枕木などは、温もりのある質感や色合いが魅力です。
玄関ドアが木製の場合は見た目の相性も良く、アプローチや庭に植えた植物とも釣り合います。
大黒柱をリユースして、門柱として使う方もいます。
レンガ
レンガを積み上げて作る門柱は、独特の優しい色合いによってナチュラルな雰囲気に仕上がるため、洋風の住宅によく合います。
また、塗り壁の門柱にレンガを部分的にはめ込むなど、アクセントとして利用する方法もおすすめです。
ブロック
デザインやカラーの種類が豊富な化粧ブロックは、塀として使用するのはもちろん、門柱の素材にも適しています。
厚みがあり、重厚感が増すという良さを持ちつつ、レンガやタイルに比べると安価であるという利点を持つ素材です。
塗り壁
敷地を囲う塀をそのまま門柱として利用したり、住宅の外壁と同じ材質で小さな壁を作ったものを門柱に利用したりする、などの方法があります。
塗り壁の門柱は家との一体感がぴったりはまるという良さがありますが、材質を合わせるためには家を建てる段階から門柱のデザインも決めておく必要があります。
コンクリート
コンクリートブロック製の門柱は、日本で一番使用されている門柱です。
施工方法はとてもシンプルで、コンクリートブロックまたは化粧ブロックを重ね、モルタルで接着しながら門柱を作っていきます。
コンクリートの打ちっぱなしで作る門柱は、モダンでスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。
コンクリートを流し込んで形を作るので自由度が高く、比較的施工が簡単で費用も安く済むという利点があります。
ただし、使っていくと、門柱の表面が白くなってしまう(白華現象)のがデメリットです。
しかし、コンクリートが白くなっても専用の洗剤を使えば落とせるので、手入れをしておけば見た目のキレイさを維持することができます。
貼り材
タイルなどの貼り材は他の素材と組み合わせやすく、デザインが豊富に揃っているため、自由度が高く、好みのデザインを再現できます。
選び方次第で、和風・洋風・アンティーク・アジアンなど、その家に合ったテイストに仕上げられます。
また、汚れにも強く、耐久性があることもメリットです。
デメリットはコンクリートブロック製門柱に比べて費用が高くなってしまうことです。
タイルの素材や種類、デザインによって価格が上下するため一概には言えませんが、タイル貼りで費用をできるだけ抑えたい方は、タイルのグレードを落とすことでタイルを取り入れながらも、費用を抑えることができます。
左官仕上げ門
左官仕上げ門柱は、左官職人が鏝(こて)を使ってモルタルやジョリパット、珪藻土や漆喰で模様を表現して仕上げる門柱です。
人の手で仕上げるので、温かみのある印象になります。
左官仕上げ門柱は、ナチュラル・北欧・カントリー系のお家と相性が抜群です。
家の外壁の素材と合わせれば統一感を出すこともできます。
門柱も家の雰囲気に合わせたいという方には左官仕上げがおすすめです。
ただし、職人が手作業で仕上げていくので他の仕上げ方よりも工期がかかります。
下地のブロックを積み重ねたあとに左官仕上げをしていくので、他に比べて工期は長くなってしまいます。
また、左官仕上げ門柱もタイルと同じように、仕上げる素材によって費用が大きく変動します。
ジョリパットやモルタルは安価なのに対し、珪藻土や漆喰を使用すると費用は高くなります。
職人が手作業で仕上げを施すので、他の門柱と比べて費用が高くなってしまうことは頭に入れておきましょう。
機能門柱
機能門柱とは、門柱にポストやインターホンなどの機能を持たせた門柱のことです。
素材はアルミや樹脂、鉱物が多く見られ、形状はポールやウォールタイプなど、種類が豊富です。
自分の好きな機能が備わっている門柱を選ぶとよいでしょう。
機能門柱のメリットは、門柱に機能を持たせられることです。
門柱にインターフォンやポストがついていれば、来訪者が敷地内に入らなくなるので防犯効果も期待できます。
また、機能門柱はコンパクトなデザインの物が多く、狭い敷地でも設置できることがメリットです。
ただし、門柱にポストを配置した場合は、門柱まで郵便物を取りにいかなければならないことや、狭い敷地では自転車やバイクを出し入れするときに邪魔になったり、スペースが狭くなったりしてしまうことがデメリットです。
機能門柱の費用相場はどんな機能を付けるかによってとても幅広くなっています。
機能門柱はコンパクトでシンプルなものから、しっかりと機能を持たせたものまで種類が多くあるからです。
また四角柱やポール型、ウォールタイプなどの形状、アルミや鉱物などの素材によっても価格は大きく変動します。
とにかく費用を抑えたいという方は、シンプルかつ機能も最小限のものを選んでおけば費用を抑えることができます。
門柱の交換の費用
門柱の交換の費用では、まずは既存の門柱の撤去を約30,000円〜50,000円で行います。
それからコンクリートの基礎工事に約30,000円〜50,000円がかかります。
そして門柱設置の費用が約40,000円〜60,000円となります。
ここに本体価格の約50,000円〜200,000円を足すと総額が約150,000円〜360,000円となります。
また、上記の工事費用では、水道や設備機器の工事が含まれておりませんので、門柱に照明器具や水道を設置する場合は、別途で電気配線工事に約10,000円〜20,000円、水道工事の給排水管工事に約20,000円〜30,000円がかかります。
門柱の後付け新設の費用
門柱の後付け新設の費用では、外構の整地からとりかかりますが約50,000円〜60,000円程かかります。
それからコンクリートの基礎工事に約30,000円〜50,000円がかかります。
そして門柱設置の費用が約40,000円〜60,000円となります。
ここに本体価格の約50,000円〜200,000円を足すと総額が約170,000円〜370,000円となります。
また、上記の工事費用では、水道や設備機器の工事が含まれておりませんので、門柱に照明器具や水道を設置する場合は、別途で電気配線工事に約10,000円〜20,000円、水道工事の給排水管工事に約20,000円〜30,000円がかかります。
門柱の撤去・解体の費用
門柱の撤去・解体の費用では、約30,000円〜50,000円かかり、それから下地仕上げに整地にする費用が約50,000円〜60,000円が相場となります。
門柱の塗り替え・塗り直しの費用
門柱の塗り替えの費用では、約35,000円〜80,000円が相場となります。
業者によって費用が異なります。
門柱リフォームを安くするコツ
門柱リフォームでなるべく費用を安くするには、相見積もりを取り、業者の費用を比較することがポイントです。
門柱リフォームを依頼できる業者は、ハウスメーカー・工務店・各業者・建築事務所など各県に数多く存在します。
理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めましょう。
門柱の選び方と設置時の注意点
どんな門柱が適しているかは、敷地の広さやアプローチの作りなどによってそれぞれ異なります。
また門柱は利便性・機能性も重要なポイントになりますので、設置する際のバランスをよく考えましょう。
土地が狭くなったと感じる場合がある
30~40坪程度の土地に重厚な門柱を設置しようとすると、その分アプローチを削らなくてはならないため、門柱そのものを採用しない家庭も多く見られます。
広範囲ではない土地に門柱を設置したい場合は、ポストと表札をメインにしたスリムな門柱など、省スペースタイプの製品を選ぶと良いでしょう。
2人が通れる広さにする
間口の広い敷地に門柱を設置することは、外からの侵入を防ぐ意味も持ちます。
ただし防犯性を高めることだけを重視せず、使いやすさにも配慮して、2人が同時に通れる位の広さは維持するようにしましょう。
周囲とのバランスに配慮する
住宅の外壁や玄関ドア、アプローチや庭との調和は保てているかも確認しましょう。
メインとなるカラーを合わせたり、材質や質感を揃えたりするなどの工夫を凝らすと、家全体のバランスが良くなるはずです。
インターホンの位置
インターホンを設置する高さは120~130cm程度が理想的です。
また、カメラ付きのインターホンなら、相手の顔がしっかり写るように逆光にならない位置を選びましょう。
ポストをつけるときは慎重に
「知らない人に玄関まで来てほしくない」という理由から、郵便ポストを門柱につける方は多いようです。
しかし、玄関からポストまでの距離が離れていると、風雨が激しい時などにわざわざ郵便物を取りに行くのは不便な思いをしますので、注意が必要です。
また、門柱にポストをつける場合は、中身が丸見えになったり、イタズラされたりする可能性も考慮して、必ず施錠タイプの物を選びましょう。
ポストの高さも120~130cm程度が適しています。
表札は見やすい位置が基本
表札はその家の看板のようなものです。
門柱に見やすい位置に設置することが一番ですので、インターホンかポストの上がベストポジションだと言えます。
照明があると便利
門柱の照明は、防犯としての大事な役割を果たします。
一晩中点けておいても良いように、LEDやソーラーライトなどを利用して節電の工夫をしましょう。
また、おしゃれなデザインの照明なら、昼間は門柱を彩るアクセントとしても役立ちます。
門柱の位置
門柱はなるべく玄関寄りに設置するようにしましょう。
門柱を道路沿いに設置すると、子どもがぶつかってしまったり、駐車スペースへの出入りがしにくくなる、などのトラブルが起きる可能性があります。
けが人が出た場合は損害のリスクも否定できないため、十分な配慮が必要です。
まとめ
門柱は家の第一印象を決める大切な部分です。
また、門柱の機能性や設置場所によって防犯効果も変わってきます。
門柱の設置にかかる費用は、種類によって大きく異なりますが、家の雰囲気や持たせたい機能から選ぶとよいでしょう。
フェンスの設置をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。