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オープン外構とセミクローズ外構の違いは?失敗しない外構プランニング

2022.12.02

セミクローズ外構

家の外観デザインをより引き立てる外構。

外構のスタイルには「オープン外構」「セミクローズ外構」「クローズ外構」の3タイプに大きく分けられます。

オープン外構とは、家を門扉や塀で囲わずに樹木や草花を植栽するなどして開放的に見せる外構づくり。欧米には多いスタイルです。

セミクローズ外構は、セミオープン外構とも呼ばれ、オープン外構の良さとクローズ外構の良さを併せ持つ、まさにいいとこ取りの外構スタイルです。

日本で最も多く採用されているのがこのセミクローズ外構です。

そこで今回はオープン外構とセミクローズ外構の違いやメリットとデメリット、失敗しない選び方のポイントなどについて解説していきます。

外構とは住宅のどの部分のこと?

外構とは、簡単に言うと敷地内にある建物本体や物置以外のもの全てです。

敷地を囲む垣根やフェンス(塀)、門扉、門から玄関までのアプローチ、車庫、カーポート、花壇や芝生などの庭などさまざまなものが外構で、エクステリアともいいます。

外構は一戸建てでもマンションでも存在します。

家を建てるのにお金がかかってしまったから外構はあとまわし、というケースも見かけますが、敷地をそのままにしておくと、土ぼこりが家の中に入ってきたり、洗濯物が汚れたり、雨水が跳ねて泥が外壁を汚したりします。

家づくりのプランニングと同時に、外構プランの検討も始めるのがオススメです。

オープン外構とは?

オープン外構とは、家と道路との境界線を門扉や塀で囲わない外構のつくり方を指します。

欧米の治安の良い場所では主流のスタイルになっています。

敷地の境界を芝生やタイル、石張りなどで示したり、花壇や植栽で示すものなど様々なバリエーションがあります。

北向きの敷地の場合は、採光を確保するためオープン外構にすることが多く、南向きの敷地でリビングの大きな窓など開放的な間取りプランの場合は前面道路からの視線を遮るために塀などの目隠しを設けることが多いようです。

家のかたちがしっかりと見えて遮るものがないので、家の前を通る人に素敵な家やお庭を見てもらうことができます。

セミクローズ外構とは?

セミクローズ外構は、敷地の一部を塀やフェンスで囲う外構です。

例えば、塀やフェンスは設けるものの、比較的低めに抑えたり、部分的に設置したりするなどして、解放感あるデザインにしたものです。

あるいはカーポートは開放的に、門周りはクローズにするなど、オープンなエリアとクローズなエリアを分ける考え方もあります。

プライバシーやセキュリティは高めつつ、解放感も取り入れるという設計思想です。

少し前の日本では、家の周りに門扉や塀を設けて外部と敷地内をはっきりと分け、外からの視線をシャットアウトするクローズ外構が多く取り入れられていたのですが、徐々に日本でもオープン外構が人気になり、 近年ではオープン外構とクローズ外構の中間の方式であるセミクローズ外構を選ぶ方が増えてきています。

道路との境界線には門扉や塀、フェンスは無いけれど、お隣との間にはフェンスがあるという場合もセミクローズ外構といえます。

オープン外構とセミクローズ外構の違い

まとめると、隣家や接している道路のどこからでも敷地の中が見えるのがオープン外構で、

一部に目隠しや侵入防止の塀や柵などが設けられ敷地の中に見えるところと見えないところがあるのがセミクローズ外構ということになります。

すべて見えるのか、一部隠せるのかという違いですが、この違いによって外からの印象、暮らしているときの開放感などが違ってきます。

次に紹介するメリット、デメリットを読むと、それぞれの特徴がよくわかります。

オープン外構のメリット

オープン外構のメリットは以下の4つです。

・近所の人と交流ができる
・解放感がある
・敷地が小さい場合でも圧迫感がない
・予算が抑えられる

近所の人と交流ができる

オープン外構の家は、素敵な家とお庭を多くの人に見てもらうことができます。

ガーデニング好きな方であれば、庭の手入れをしているときなどに家の前を通る人と顔を合わせる機会が自然と増え、ご近所さんとコミュニケーションがとりやすくなります。

育てている植物が花を咲かせる季節には道行く人の目も楽しませることができ、さらに会話も増えるはずです。

旅行で長期不在になるときにも、水やりをご近所さんに頼んだりもしやすいのではないでしょうか。

解放感がある


オープン外構の家は、塀やフェンスに囲われていないのでのびのびとした解放感があります。

家の前を通りかかる人にも締め切られたような閉鎖感を感じさせることなく、美しい街並みづくりに貢献する外構といえます。

駐車スペースを自由に確保することもできます。

自家用車だけでなく、来客用の車や自転車などの出し入れも楽に行えます。

敷地が小さい場合でも圧迫感がない

都心などで家の敷地が小さい場合、玄関アプローチや駐車スペースを確保することが難しいことがあります。

そんなときには無理に塀やフェンスなどを設置せずに、オープン外構を取り入れましょう。

そうすると圧迫感のないお家周りになり、小さいお庭も有効に使うことができます。

見た目的にも閉塞感無く広々と感じられ、豊かな気持ちで暮らせるのではないでしょうか。

予算が抑えられる

オープン外構は、門扉や塀を設置しないのでその分の材料費と工事費を削減することができます。

道路に面している部分が多い家ほど、大きなコストダウンになります。

住宅を購入する際、外構にかかる費用を予算に組み入れることを忘れがちですが、意外と費用がかかる部分です。

はじめからオープン外構でつくる方向で決めていれば、予算不足に焦ることもありません。

また、門扉や塀の代わりに、敷石や芝生、植栽にお金をかけて解放感のある外構をつくるのもおすすめです。

オープン外構のデメリットと対策

オープン外構のデメリットとその対策方法を紹介します。

オープン外構のデメリットは以下の3つです。

・敷地内に侵入しやすい
・プライバシーを確保しづらい
・子どもが飛び出してしまう

敷地内に侵入しやすい


オープン外構は塀が無いので、当然のことですが家の敷地に人が入りやすくなります。

残念ながら、近所の方が全員マナーをわきまえている人ばかりとは限らないので、どうしても多少なりともデメリットが考えられます。

見知らぬ人に抜け道として使われ、勝手に敷地内を通られたり、お庭に咲いた花を抜かれたり育てていた野菜を盗られてしまったりすることも考えられます。

散歩している犬のフンの被害や、ごみの置き捨てをされることも。

隣の家の人の所有物や車を置かれたり、断りなく子どもやペットの遊び場として使われてしまうこともあるかもしれません。

これらの対策にカラーコーンを置いたりするとカドが立ちますので、敷地の角の部分を花壇にするといいかもしれません。

プライバシーを確保しづらい

オープン外構には外からの視線を遮るものが無いので、家の中から解放的に外が見えると同じように、外からも中の様子が見えてしまいます。

外から敷地内が見えすぎてしまうオープン外構の場合、庭は通りに面していない場所につくる、建物をコの字型にして中庭にするといったプランが有効です。

目隠し対策を何もしていないオープン外構の家は、外からの視線をシャットアウトしたい場所にだけ樹木を植えたり、部分的に目隠しフェンスを設置すると、と通行人の視線を敷地内からそらす効果があります。

目隠しフェンスを設置する際は、不審者が隠れるような死角をつくらないために板と板の間に隙間のあるフェンスを選ぶとよいです。

子どもが飛び出してしまう

オープン外構で門扉や塀が無い場合、子どもやペットが飛び出してしまうことがあります。

家の前に車や自転車などがよく通る場合は特に、ちょっと目を離したときに子どもやペットが道路に飛び出してしまうことがないように注意しなければなりません。


また、玄関前に縦格子ルーバーなどのフェンスを設置すると、子供やペットが飛び出してしまってもいったん立ち止まるようなスペースをつくれるのでおすすめです。

セミクローズ外構のメリット

続いて、セミクローズ外構のメリットを4つ紹介します。

セミオープン外構は、オープン外構の良さと、クローズドスタイルの良さを同時に持っているのが魅力です。

具体的に見ていきましょう。

・近隣の人と程よい距離感をとって交流できる
・プライバシーやセキュリティが守られる
・デザインが楽しめる
・費用をおさえつつデザイン性も楽しめる

近隣の人と程よい距離感をとって交流できる

花壇と駐車場はオープンにして、リビングや浴室の周りは目隠しを設置するなど、見せる場所としっかり隠したい場所を分ける外構づくりができるので、ご近所さんとも程よい距離間をとって自分のタイミングで自然に交流することができます。

ガーデニングをしていると、自然に声を掛けられたり、コミュニケーションが増えるのも、程よい解放感があればこそと言えるでしょう。

地域の一員として自然に溶け込むことができる外構です。

プライバシーやセキュリティが守られる

部分的に門扉やフェンスを設置することで外部からの侵入を防ぎ、プライバシーや防犯性能を高めることができます。

オープン外構に比べるとセキュリティーも強化することができます。

敷地を広く使い、適度な開放感がある中で安心して過ごせるでしょう。

デザインが楽しめる

フェンスも塀も作らないオープン外構と違い、フェンスや塀で住まいを素敵に演出できます。

飽きてしまっても新しいデザインを取り入れながら、外構自体を楽しむことができます。

部分的な工事で済むのでコストがかさまないのも魅力です。

費用をおさえつつデザイン性も楽しめる

デザイン性のある門扉や塀、フェンスなどを部分的に設置することで、お家全体をさらに素敵に演出できます。

セミクローズ外構は部分的な工事で済むのでクローズ外構に比べて費用をおさえられるのも魅力です。

セミクローズ外構のデメリットと対策

オープン外構の良さも、クローズ外構の良さも持っているのがセミオープン外構ですが、一歩間違えると、両方の悪い点を併せ持つ外構になる危険性もあります。

しかし適切な対策をすることで最小限に抑えられます。

セミクローズ外構のデメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

・中途半端になってしまう
・外部の人が侵入しやすい・死角ができる
・オープン外構に比べて外構工事に費用がかかる

中途半端になってしまう

解放感はオープン外構には及ばず、プライバシーやセキュリティではクローズ外構にはやはり及びません。

いいとこ取りのつもりが、解放感がなく、プライバシーやセキュリティも中途半端な機能しか持たない外構になりかねません。

設計段階から、施工会社などと充分に話し合う事が大切です。

外部の人が侵入しやすい・死角ができる

玄関アプローチと道路の境界線がはっきりしにくいことがあるので、特に駐車スペースが道路に面していてオープンな場合などは歩行者が駐車スペースに入ることがあります。

また、部分的に塀やフェンスを設置するセミクローズ外構では、外からの目隠しを重視すると不審者が隠れる死角をつくってしまうことがあります。

オープン外構・セミクローズ外構で近所の人や通りがかりの人の侵入を防ぐためには、まず普段から近隣と良いコミュニケーションをとることが大切です。

そして低い植え込みをつくって敷地内に立ち入りしにくくする工夫をする、防犯カメラを設置することなどの対策がおすすめです。

オープン外構に比べて外構工事に費用がかかる

フェンスも門も作らないオープン外構に対し、セミクローズ外構は若干外構費用が高くなります。

重装備のクローズ外構ほどではないものの、ある程度のコストを見込んでおく必要があります。

門扉や塀、フェンスなど何も設置しないオープン外構に比べると、外構づくりの材料や工事費用がかかってしまいます。

オープン外構がおすすめな人

オープン外構に向いている方、セミクローズ外構に向いている方はそれぞれどんな方なのか考えてみました。

オープン外構をおすすめするのは、次のような方です。

ガーデニングが好きな方

ガーデニングが好きでお庭の手入れが苦にならず、通りがかりの人とコミュニケーションをとることも負担にならずに楽しめる方にはオープン外構が向いています。

外から見えている方が安全と考える方

外から見えないようにしっかりと塀で囲まれた家は、不審者にとっては好都合になります。

塀に隠れて侵入することができるからです。

それに対してオープン外構は家の周りの様子がすべて見えるため、不審者にはターゲットになりにくい家と考えられます。

外からすべて見えている方が安全性が高いと考える方にはおすすめといえるでしょう。

街並みや地域のコミュニケーションづくりに貢献する気持ちのある方

オープン外構は、家の前を通る人にも心地良い気持ちになってもらえる外構です。

住む人が暮らしを楽しむことに加えて、街の景観づくりや地域のコミュニケーションづくりにも貢献するような大きな心が必要といえるかもしれません。

敷地が大きいほど、その意識が強く必要と思われます。

小さいことをあまり気にしないでいられる方

もし見知らぬ人が敷地内を通り抜けたり、ペットの散歩道として通ったとしてもそれほど気にならない方ならオープン外構のメリットだけを見ることができるでしょう。

逆に、少しでも自分の敷地を勝手に使われることに対して気になるという方にはオープン外構はおすすめできません。

都心の一戸建てにお住まいの方

都心部で一戸建てを購入する場合、郊外に比べて土地が高いため敷地面積がどうしても小さくなります。

小さい土地を最大限に使って家を建てるためには、門扉や塀を設置しないオープン外構がおすすめです。

外構にかかる費用を抑えたい方

外構工事はデザイン性や材質にこだわるほど、材料費と工事費に相当な金額がかかることは確かです。

なるべく費用を抑えたい場合、新築一戸建てを建てるときには、予算をおさえるためにひとまずオープン外構でつくっておき、その後暮らしに合わせて必要であれば目隠し対策などを追加で施工する方法もあります。

セミクローズ外構がおすすめな人

次のような方は、セミオープン外構がおすすめです。

安全は確保しつつも解放感は欲しいという方

プライバシーや防犯の観点から、塀やフェンス、門扉などでしっかり自衛したい。

同時に、隣近所や地域の人々との交流も大切にしたいという方におすすめです。

壁や塀を設置すると近隣との交流の障壁になることもあります。

家族の安全は守りつつ、ふれあいや交流も大切にしたいという方におすすめの外構です。

街並みに違和感なく調和させたい方

オープン外構は洋風の街並みに調和し、クローズ外構は都市部や和風の街並みに調和します。

街区が統一されたデザインでない限り、様々な様式の住宅が混在した街並みになるため、どんな街並みにも調和するセミオープン外構なら、違和感なく溶け込むことができます。

オープン外構の良さもクローズ外構も良さも取り入れたいという方

セミオープン外構は、オープン外構の良さと、クローズ外構の良さを併せ持っています。

どうせ暮らすなら、両方の良さを取り入れたいという方にはセミクローズ外構をおすすめします。

後悔や失敗のない外構プランニングのコツ

おしゃれな外構にしたいけれど、どう伝えればいいのかお悩みの方もいると思います。

「おしゃれ」といっても、その言葉からイメージする外構デザインは人それぞれです。

イメージを言葉で伝えるのは難しいものですが、どう伝えれば、理想の外構になるのでしょうか。

自分のイメージを施工会社やプランナーに伝えるためには、雑誌やインターネットなどから好きな外構プランの写真を集めて見せることが大切です。

その際、自分の家の雰囲気や広さとは違う写真でもかまいません。

コストがかかりそうな施工例でも気にせずに、好きなデザインを集めてみてください。

プランナーが、その写真からイメージを把握して、予算内で理想の外構や庭が実現できるようにアドバイスしてくれます。

住宅設備や内装材を選んだりで忙しく、外構のことまで考える時間がとれないなどの理由で、外構プランを決め切れない場合は、コストが少なくてすむオープン外構にしておくといいでしょう。

しばらく住んでみて、フェンスや植栽で敷地を囲もうとなったときに、オープン外構のほうが施工がしやすいからです。

塀や生垣などをとりあえずでつくってしまうと、お金をかけてつくったものを撤去してつくり直す、ということはなかなかできないものです。

また、庭の使い道が決められないスペースは、砂利を敷いておいたり、人工芝を一時的に置く方法もあります。

子どもの成長や家族の暮らし方の変化で、庭や外構の使い方も変わっていくものです。

最初から完璧なプランでつくってしまわずに、使い方を変えられるようにしておくのが、後悔や失敗のない外構プランのポイントです。

まとめ

開放感のある外構は年々人気が高まっています。

日本の生活スタイルでは境界線のすべてを無しにするオープン外構はなかなか難しいかもしれませんが、部分的に目隠しフェンス、植栽、植え込み、メッシュフェンスなどを上手に組み合わせて、住む人も家の前を通る人も気持ちのよい外構づくりを行うことが理想的ですよね。

これからお家を建てる方が外構づくりに失敗しないためには、自分や家族がオープン外構に向いているのかセミクローズ外構に向いているのか、住み始めた後の生活をしっかりとイメージしておくことが大切です。

また、子どもの成長や家族の生活の変化によって、庭や駐車場の使い方も変わってくることも考えられます。

そう考えると、生活が変化したときに使い方を変えられるような外構にしておくことが失敗しないコツといえるかもしれません。

外構工事をお考えの方は、住まいるヒーローズにお任せください。

ご相談やお問合せもお気軽にお待ちしております。